古くから、願い事を叶えてくれたり、お守りとして大切にされてきたパワーストーン。
特別な効果があると考えられているパワーストーンは、現代でも多くの人に愛されています。
ですがそんなパワーストーンも、定期的にきちんと浄化(手入れ)を行なってあげないと、本来の力を発揮することができません。
そこで今回は、パワーストーンの状態をいつも良いままで保つための浄化方法について、代表的なものを紹介していきたいと思います。
パワーストーンの浄化とは?
パワーストーンは持ち主の潜在的な能力などを増幅させることなどにより、私たちの持つエネルギーを前向きなものにしてくれ、より良い方向に導いてくれる力があります。
その反面、持ち主の心身の状態や置かれている環境などの影響から、日々少しずつマイナスのエネルギーを溜め込んでしまっています。
人間も疲れてしまうと本来の力を発揮できなくなってしまいますよね。パワーストーンも同じように、時々休息させ、疲れを癒して綺麗にしてあげることが大事なのです。
パワーストーンを浄化するということは、上記のようにマイナスのエネルギーを溜め込んでしまっている状態から、本来の力を発揮できるようにケアする工程のことを指します。
風水でも運気を上げたいならまずは掃除をするように、というのはよく言われていることですよね。
同じように、パワーストーンも定期的に浄化という名の掃除をしてあげることで、石が本来持つエネルギーを常に安定した状態で保つことができるようになります。
そして、結果としてよりあなたにとって良い働きをしてくれるようになるのです。
パワーストーンの浄化は主に2種類
パワーストーンの浄化には主に2種類あります。
ひとつ目がゼロ浄化と呼ばれるもので、こちらはそのパワーストーン本来のもの以外の気・エネルギーを浄化することで、ニュートラルな状態に戻そう、という方法です。
パワーストーンに溜まってしまった悪いエネルギーを掃除するように綺麗にしてあげることで、石が良いエネルギーを再び取り込みやすくなります。
ふたつ目はチャージ浄化と呼ばれるもので、太陽光や月の光を浴びせるやり方のほか、水晶の原石の上に乗せることで、パワーストーンにエネルギーをチャージする方法。
チャージ浄化はプログラミングと呼ばれることもあり、日光や月光、水晶から以外にも、音だったり思念によってもエネルギーをチャージすることが可能です。
ここまで挙げた方法でパワーをチャージすることで石が元気になり、元の通りの力を発揮してくれるようになるのです。
浄化はどれくらいの回数・頻度で行なうべき?
どれくらいの回数や頻度で浄化を行うべきか、については特に決まりがあるわけではありません。
石のパワーを感じづらい、輝きが薄れてきている気がする、パワーストーンをつけなくなってきた、あるいはつけ忘れが増えてきた、など、自分が気になったタイミングで浄化しておくと良いでしょう。
少し極端なことを言えば、毎日行なっても構わないのです。というのも、手入れや浄化にはやりすぎて困るということがないからです。
ただし、浄化の際は、パワーストーンに対する感謝と労いの気持ちを持って行うことを忘れないようにしましょう。
特に自分自身が日々の生活が忙しくて疲れていたりストレスが溜まっている状態にある場合、持ち主であるあなたと共鳴しているパワーストーンもまた、同じ状態に陥っている可能性が高いです。
ですから、自分のことをしっかりと休ませるのと同じように、パワーストーンも浄化し、コンディションを整えてあげるようにしてください。
具体的なパワーストーンの浄化方法
パワーストーンの浄化は大きく分けると2種類の方法に分類にできる、という点はすでにお伝えしていますが、具体的なやり方についてはさまざまな方法があります。
どれが一番良い、といった優劣はないので、自分あるいはパワーストーンに合ったもので、無理なく続けていける方法を選んでください。
なお、浄化する前にパワーストーンを柔らかい布を使って拭き掃除をしてあげることも大切です。
というのも、特にプレスレットなど、身につけられるアクセサリーの場合、皮脂や汗、化粧などの汚れが日常的につきやすくなっています。
また、身につけて持ち歩くからこそ、ホコリなどの汚れもつきやすくなっているからです。
では、ここからはパワーストーンの浄化方法のうち、代表的な物を紹介していきたいと思います。
水晶を使って浄化する
水晶は数多のパワーストーンの中でも最も高い浄化力があると言われています。
クラスターやさざれといった、水晶の上にパワーストーンを置くことで、マイナスエネルギーを吸収し、クリアなエネルギーをチャージすることができるのです。
クラスターは、先端がさまざまな方向に向いていることから、クリアなエネルギーを多角的に放出できるため、空間を浄化するためにもよく使用されています。
浄化したい石については、帰宅後にクラスターの上に設置しておくと良いでしょう。そうすれば就寝中に浄化が完了するので、次の日の朝には気持ちよく身に着けることができます。
さざれ石を使う場合は、気に入っている器などに水晶さざれ石を敷き、パワーストーンを設置してください。
また、さざれ石を多く用意できるようであれば、パワーストーンを埋めるように設置するとより効果的です。
水晶での浄化は、他の方法と違ってどの石でも実行できる有効な方法です。手順も難しいことはないので、毎日浄化しておきたいという人にも使いやすいと言えます。
なお、浄化に使用するクラスターやさざれ石に疲労が出ていると感じた時は、月の光や水、ホワイトセージを使って浄化してあげると良いでしょう。
ホコリが溜まっている場合も水晶のパワーが落ちますので、水で洗い流した後に乾かしてから浄化に利用してください。
セージを使った浄化
古よりネイティブアメリカンの人たちが空間や身体の浄化、病気治療などに用いてきたのが、ホワイトセージを利用した、スマッジングとも呼ばれる方法です。
やり方は簡単で、まず陶器・ガラスといった耐熱性がある器の上にセージの葉を置きます。そしてセージの葉に一度日をつけ、それが完全に消えたことを確認します。
あとは石を離しても煙がまとわりついてくるようになるまでセージの煙にパワーストーンを潜らせるのです。
また、セージはパワーストーンだけではなく、部屋などを浄化したい場合にも効き目があるとされています。
空間浄化の際は、煙が隅々まで行き渡るように器ごと動かしてみてください。
そして、浄化が終わったら空気の入れ替えを行いましょう。そうすると、セージの煙に滞っていた気や邪念などがクリアになるでしょう。
なお、ホワイトセージを使った浄化は、めのうを始めとした多孔質の石の場合、隙間に樹脂が入り込んでしまうことで石が変色してしまう原因となることもあります。
そのため、あなたが浄化を行いたい石が事前にホワイトセージとの相性が悪くないかどうか調べておいたほうが良いでしょう。
また、ホワイトセージを焚く際にはどうしても火を使いますので、取り扱いには十分注意してください。
水を使った浄化
パワーストーンがまとっているマイナスなエネルギーを洗い流す浄化方法もあります。
水を使う場合、小川や湧き水といった自然水で行えると一番良いのですが、手に入れるのが難しい場合はミネラルウォーターや水道水で行なっても大丈夫です。
パワーストーンを手に持ったら、感謝と労いの気持ちを込めながら水に浸したら、洗いながしましょう。水に浸す時間自体は短くても問題ありません。
水道水を利用する場合は、ボウルなどある程度深さのある容器に石を入れ、上から水を流し入れましょう。
洗い流し終わったら丁寧に水分を拭き取り、さらに太陽や月の光を浴びせると、より浄化力が高まると言われています。
なお、アクセサリー等に加工されているパワーストーンの場合、長時間水に晒してしまうと金具やゴムなどの劣化を早める原因となってしまいます。
また、パワーストーンの中には水と相性が悪いものもありますので、事前に調べて置くと良いでしょう。
塩を使った浄化
日本でも古くからお清めのための必需アイテムでもある塩。石に溜まっているマイナスなエネルギーを取り除くのに、塩を使った浄化はとても適しています。
塩を使って浄化を行なう際は、ヒマラヤ岩塩を始めとした天然塩をお皿に盛り、その上にパワーストーンを丸一日乗せておきましょう。
その後に流水で塩を綺麗に洗い流して、水分を丁寧に拭き取りましょう。
なお、使用した塩について邪気などがこもっていますので、再利用は絶対にしないでください。水に流すなどの方法で捨てるようにしましょう。
また、塩を使って浄化した後は、太陽光やクラスター等のチャージ浄化を行なうとより効果が高まります。
ただし、塩や水に弱いパワーストーン、金属などを使用しているアクセサリーを浄化する場合には、塩の上にラップを一枚敷くか、別の方法を選びましょう。
ちなみに塩を用いた浄化は一回で強力な結果が得られるため、特別な時のとっておきの方法として使うのがおすすめです。
太陽光を使った浄化
私たちが住んでいる地球という星の生命活動に多大なる影響をもたらしている太陽の光を浴びると、とても良いエネルギーをチャージすることができます。
特にオススメなのが、夜明け〜朝8時くらいまでの太陽光。直接光を当てるのが一番効くと言われていますが、陽の当たる窓辺などに置いておくだけでも十分に浄化の効果があるとされています。
ちなみに、曇っている日でも問題はないとされていますが、浄化力がやはり晴天の日と比べると弱まってしまいます。なるべく天気の良い日を狙って浄化するようにしましょう。
なお、パワーストーンの中には太陽光や紫外線、熱などに弱いものもあります。変色や劣化などの原因となりかねないため、他の浄化方法を選択すると良いでしょう。
そして、水晶のように透明度の高いパワーストーンは、まるで虫眼鏡などのレンズのように光を集めてしまい、最悪のケースでは発火事故を起こしてしまうことにもなりかねないため、十分に注意してください。
月光を使った浄化
私たち人間だけではなく、地球上の生物の生理的な部分に対して強い影響を及ぼすのとともに、天体的なエネルギーをも持ち合わせている月の光もまた、パワーストーンの浄化に効果があるとされています。
特に満月の光が一番強い浄化作用を持っていますが、それ以外の日でも十分にエネルギーをチャージできます。また、直接月の光に当てなくても、一晩窓辺などに置いて夜気に触れさせるだけでも、十分に効果を発揮します。
月光を利用した浄化方法はとてもシンプルでありながら、太陽光や水、塩のように石の特性をあまり気にせずすべての石に対して実行できる方法なので、万能な方法としてオススメです。
音を使った浄化
私たちが波の音のような自然の音色やヒーリングミュージックなどを聴くことで癒されるように、空間やパワーストーンにも良い音色を聴かせることで、浄化の効果が期待できます。
特に、クリスタルチューナーはオススメです。クリスタルチューナーは毎秒4096Hzという高周波を発するように調律された音叉のことを指すのですが、これは地球の周波数に合わせて調律されているものなのです。
音叉の音色を聴かせることで、空間やパワーストーンに対して、良い方向へとあなたを導いてくれるエネルギーをチャージしてくれます。
また、クリスタルチューナー以外だと、シンギングボールというチベット仏教の法具として昔から使われているものもオススメです。
こちらは音の波動と倍音(基本的な音の数倍となっている振動)が強力な浄化作用を持っていると言われています。
植物を使った浄化
観葉植物や花などの生きた植物には、邪気を祓って対象をニュートラルな状態に戻してくれる作用があります。
そのため、パワーストーンに本来持つ力を取り戻すにあたって有効な方法だと言えます。
反対に、もし割れたり欠けたりしてしまったパワーストーンがあるなら、植物の根元に置いておくと、石の持つパワーが植物に生命力を与えてくれるともされています。
もちろん自宅で育てている植物があればその根元などに置いておくだけで効果を発揮しますが、登山やキャンプなど自然に触れる機会があれば、その際に浄化するというのもオススメです。
植物を利用した浄化については、月光浴と同様石を選ばず実行することができます。
ただ、もしパワーストーンやアクセサリーなどに土がついてしまうことが気になるようであれば、植物の根の周囲にさざれ石などを敷いてその上に設置したり、石を器に乗せた状態で植物の近くに置くと良いでしょう。
最後に
パワーストーンはその石ごとに固有のエネルギーを持っています。
そんなパワーストーンは古くから、その石が発するエネルギーによって持ち主や置かれている環境を浄化してくれたり、気の流れを良くしてくれる力があるとされてきました。
ですが、時にはそんなパワーストーンも、日々私たちを助けてくれる中で溜まってしまったマイナスなエネルギーなどによって疲弊し、本来の力を発揮できなくなってしまうこともあります。
なんだか最近石の力が弱まっているような気がする、という時は、今回ご紹介した方法で、ぜひあなたの大事なパワーストーンをケアしてあげてくださいね。